オキニ嬢を探そう!

オキニ嬢を探そう!

2人を見送って部屋に戻る。腹が減っていて早く朝食を食べたかったが、あまり早くに弟を起こすとまた文句を言われるだろうと思い、8時になるまで少し待つ。どこかにブッフェスタイルの朝食が食べれる場所はないかとネットで調べてみるが、それらしい情報は昨日行ったAPEXホテルしか見つからず、今日もそこへ行くことに決めた。

朝食にやってきた我々は、昨日同様に150Bを入り口で払い、料理を乗せてテーブルについた。

「昨日どうだった?」

早速弟に昨晩の感想を聞く。

「いやー良かったよ」

「なにが?笑」

「すげえタルンだったよ笑」

「マジで?なんで?笑」

「おとなしそうな感じだったのに激しかった笑。無理矢理2回目やらされたし」

「いいなぁ。赤髪を裏切った甲斐があった?笑」

「あった笑。そっちは3Pどうだった?」

「3Pしてない」

「してないの?あの屋台のおばさんともしてないの?」

「おばさんとはしたよ。」

「なにそれ?逆にどんな状況なの?笑」

「寝てる妹の横でやった。」

「ど変態だな笑」

「成り行きでそうなったんだから仕方ない笑」

「じゃあ、今日はおばさんの横で娘とやりなよ笑」

「そんな順番要らないから。てかおばさんでも娘でもないからな!笑」

弟は赤髪を切り捨てて選んだコが予想外にタルン嬢だったらしくて満足しているようだ。小リスちゃんにタルン嬢と、今回は当たりを引いてるようだが今日はどうするつもりなのだろうか。

「今日はどうするの?」

「今日は赤髪にしようかな」

「えー!なんで?タルン嬢良かったんでしょ?」

「赤髪可哀想だったから今日はペイバーしてあげようと思って」

「なにその良心ぽい感じ。それなら昨日赤髪選ぶべきでしょ。更にややこしくなるじゃん笑」

「昨日は急にタルン嬢が可愛いくみえちゃったから笑」

「単に両方とやりたいだけじゃん。ゲス野郎だな笑」

「ゲスって言うな。で、そっちはどうするの?」

「今日も新しいコ探したいかな。」

「そうなの?ハッピーのママは?もう飽きたか」

「いや飽きてはいないけど今回はもういいや。」

「いいねぇ。もう飽きちゃえよ!笑」

事実ハッピーのDに飽きた訳ではなかった。顔もスタイルも私好みで体の相性もいいと感じている。いい女と濃厚なセックスをしたいと思った時はまた彼女の所へ行くだろう。ただ残念なことに彼女にとって私は客以上にはならない存在である。もっと言えば私という客を1人失ったところで屁でもないのである。こんなオヤジ相手ではどのコを選んでも同じかもしれないが、それが分かってしまうと寂しいものである。今回でパタヤに来たのは3回目だ。おそらくこの先もまだまだ繰り返しパタヤに来るだろう。だからそろそろ相思相愛の相手を見つけたいと思っていた。それが難しいのであれば、せめて私を上手く騙くらかして恋愛気分にさせてくれるような相手が欲しかった。

「オレはオキニ嬢が欲しいんだよ」

「いるじゃん、ママが。オキニじゃん笑」

「そういうのじゃないんだよ。ちゃんとしたやつ」

「なんだ?ちゃんとしたやつって。」

「オレのこと好きになってくれるコ」

「ジジイ相手に無理でしょ。すげえチップ払ってあげればあるかもよ笑」

「いや、その場だけじゃなくて。例えば明日オレが日本に帰ったら、次にまた来て会えるのを心待ちにしてくれるようなコ」

「そりゃ居ないわ。金にならない奴に興味ないだろ笑」

「いや基本そうかもしれないけど、いるかもしれないじゃん、そういう心待ち嬢が。」

「心待ち嬢ってなんだよ笑」

「とにかくオレは心待ち嬢が欲しいんだよ」

「それ言いたいだけでしょ?笑」

「違う。ホントに欲しい笑」

今日はパタヤ最終日で明日の早朝に帰らなければならない。だから次回に向けての心待ち嬢を探すのはもう今夜しかない。新しいコを探したいと言ったのは、そういう目的からだった。

朝食を食べ終えた我々は一旦ホテルに戻る。ホテルで少しのんびりしてから再び外出。買い物をしたりマッサージを受けたりして夜が来るのを待った。

陽が沈んだ19時頃ソンテウに乗ってウォーキングストリートに到着した。ゴーゴーバーのオープンまではまだ時間があり、どこで時間を潰そうかとぶらついてみる。ふと笑顔が可愛いらしい女の子と目が合った。Soi Happyと呼ばれる小さな脇道で、奥に進むと名前の通りゴーゴーバーのHappyにぶつかる路地。その左側に小さなバービアが並んでおり、彼女はそのバーの中からウォーキングストリートを行き来する我々を眺めていた。

「ねぇ、ちょっとあそこ行っていい?」

「うん、いいよ」

弟に許可を得て彼女のバーに入った。彼女が笑顔で待ち構えていたので、ノリでハグをして挨拶をする。若干ムチムチだが私の好み的にはギリギリセーフだ。ニコニコしていて性格が良さそうだ。早速彼女の隣りのハイチェアーに腰を下ろし、Leoビールを頼む。彼女の他にもう1人だけいた女の子が弟の隣りについた。

「バカラはまだオープンしてないよ笑」

まだ何も言ってないうちから彼女にそう言われる。きっと我々と同じようにゴーゴーバーがオープンするまでの暇潰しに入る客が多いのだろう。

「知ってるよ」

「どこに行くつもりだったの?」

「バカラ笑」

「ははっ笑」

お前もやっぱりバカラなのかと軽く叩かれる。

「名前は何?」

「an。あなたは?」

「ヨシ」

「日本人でしょ?」

「そう。だからバカラに行く笑」

「バカラのレディーは綺麗でしょ?」

「あまり好きじゃない。」

「なんで?」

「可愛いくない。anの方が可愛い!」

「オー 口が上手いね笑」

「ホントだよ」

彼女達にドリンクをご馳走して4人で乾杯する。anは積極的に我々に話しかけてきて場を盛り上げてくれた。暇潰しに入ったバーだったが彼女のおかげで思いのほか楽しい時間となる。彼女はキス魔なのか飲みながら何度も私にキスをする。これからバカラに行くだろう客に随分とサービスがいい。anみたいな楽しいコと一緒に帰るのもいいかもしれない。彼女はどのくらいのチップで連れ出すことが出来るのだろうか。そう思いながらも、聞いて期待を持たせては悪いし、高い値段を言われてシラケてしまうこともあるやもしれないと、聞かずにその場を楽しむ事にした。

時間を忘れて楽しんでいたようで、周りのゴーゴーバーはいつの間にかオープンしていた。弟に確認を取ってバーを出ることにする。

「an、チェックビンね」

「オーケー。バカラに行くんでしょ?」

「そう笑」

「戻って来てね」

「オーケー。戻ってくるよ」

挨拶のような約束をする。もし今夜他に好みのコがいなければanの所に戻って来よう。そう考えながらバーを出た。anに話した通り、すぐ目の前のBACCARAに入店することにした。

BACCARAに入って案内された席に座る。ステージ際の1人掛けソファーに座り、ステージで踊る女の子達を見上げるように眺める。先程anにバカラは好きじゃないと言ったのはあながち嘘ではなく、バカラとは相性が悪かった。パタヤに来る度にほぼ毎夜ここには顔を出すが、好みのコを見つけたことが無かった。ペイバーはおろか誰かを席につけて飲んだことすらない。今もたくさんの客で溢れており、他に空いた席が見つからないほどだが、女の子を席に呼んで飲んでいる客はわずかだ。皆ボーッと女の子達を眺めているだけだ。一体何に惹かれてここに来るのだろう。私と同じように、とりあえずバカラでも行っとくか程度の気持ちで来ているのかもしれない。しばらくステージや周囲の様子を眺めていたが、なんの感触も得られずバカラを出ることにした。

バカラを出て数軒のバーを覗いてみる。だが私も弟も気になるコを見つけられず、弟の今日の目的である赤髪に会いに行こうとALCATRAZに向かうと、バーの前に昨夜の3人がいた。Pと妹、そしてタルン嬢だ。妹が私のもとまで駆け寄り腕を組む。Pはバーの前に並んでいるカウンターチェアーに腰掛け、穏やかな表情で私を見ていた。タルン嬢も当然弟の手を取り、我々はそのまま店内に案内された。席に座ってビールをオーダーする。Pと妹にもドリンクを勧める。一息ついて周りを見渡すが肝心な赤髪が見つからない。どこかにいるが弟の前には姿を見せないだけかもしれない。

「赤髪いないね」

「いてもお前の所には来ないだろ笑」

「確かに笑。結構怒ってたもんね」

「ていうかこの状況で赤髪をペイバーしたら今度はタルン嬢が怒るでしょ」

「いや、それはおあいこって事で良くね?」

「知らん」」

「せっかくペイバーしてやろうと思って来たのに。どうする?おばさんペイバーする?」

「いやしないよ」

「じゃあ次行こうか。無駄に飲ませても意味ないし」

「おまえ昨日抱いた女に無駄はないだろ笑。鬼だな」

「だって無駄でしょ笑」

対象の赤髪が見つからないことで我々はバーを出ることにした。Pは昨日と変わらず私の手を握っていたが、私がもう自分をペイバーしない事を悟っているような、そんな様子だった。

「P、今日は帰るね」

「わかった」

「明日日本に帰るけど、またすぐにパタヤに来るよ」

「オーケー。気をつけてね」

「また一緒に飲もうね」

「オーケー」

チェックビンをしながらそう挨拶をして我々はALCATRAZをあとにした。

次はどこに入ろうかとぶらつき、目についたIron Clubに入ってみる。手前ステージの左側の席に案内されて着席。ビールをオーダーして周囲を見渡す。私好みのスタイルをした女の子が何人も踊っている。ここはステージが少し高いのだろうか。高いステージ上でヒールの高い靴を履く彼女達はいっそうスタイル抜群に見える。新しい出会いがあるような予感がしてテンションが上がる。

「オレここで選べそうな気がする」

「誰かいたの?」

「いっぱいいる笑」

「いいなぁ。ほいほい選べて」

「誰か良さげなの居ないの?」

「居ない」

確かに弟の好きそうな素朴で幼そうな女の子は見当たらない。全体的にお姉さん系が多いように感じる。とりあえず弟の好みは放っておいて自分の3候補から1人を決めることにした。

候補のうちの1人がいつの間にか私の目の前で踊っていた。黒髪のロングヘアーで美人顔。スタイルは私好みの細身。彼女に笑顔を送ると笑顔で返してくる。顔もスタイルも好みで感触もいい。もう他の候補を確認せずに彼女を呼んでしまおうかと思う。

「ねえ、呼んでいい?」

「正面のコでしょ?」

「なんでわかる⁉︎」

「さっきからちょっかい出してるの知ってるから!笑」

「あ、バレてたのね笑」

「あー、また俺はプレッシャーに押し潰されちゃうんだ。。」

「どんだけのプレッシャーだよ。。」

「すげえやつだよ。。」

一応断りを入れて、彼女を呼ぶことにした。

ステージ上の彼女に手招きをすると、ドリンクを飲んでいいかというようなゼスチャーをする。頷いて了承すると、私に呼ばれたことをステージ上からスタッフに伝えて私の隣りに来て座った。

「元気ですか?」

「元気だよ。」

「どこに行って来たの?」

「ゴーゴーにたくさん行ってきた笑」

「バカラ?」

「そう、バカラも行った。他にもアルカトラズとセンセーションズとか笑」

「女の子がいっぱいでしょ笑」

「そう。いっぱい見たけど一緒に飲むのは君が初めて笑」

「そうなの?」

「そう。君が一番可愛い」

「ありがとう笑」

「名前は何?」

「on」

「何歳?」

「何歳に見える?」

「22歳」

「そう!22」

笑うと小さなえくぼができて可愛いらしい。だが、まだ若いからなのか接客にエロさはなく、おまけに胸はぺたんこで彼女にあまり色気を感じない。ただ元気があって話をしていて退屈はしなかった。

「友達はレディーは?」

「探してる。けど見つからない」

そう答えると、彼女は弟に話しかけてレディーを呼べとけしかける。だがやはり好みのコは居ないようで、俺はレディーボーイだから必要ないなどとonに言い訳けをしている。

「あなたの友達はレディーボーイなの?」

タイではあながち冗談とは言えないことなのだろうか、onが私に確認をする。

「ノー。レディーボーイじゃない笑」

「オーィ」

onが再び弟をけしかけるが、必要ないと言ってあしらわれる。様子からして全く選ぶ気がないようだ。ならばそろそろ店を変えようと、onに話をする。

「たぶん彼の好きな女の子はここに居ない」

「あー」

「だから彼のレディーを探しに行く」

「オッケー!みんなでハリウッドに行こうよ!」

「ハリウッド⁉︎ なんで?彼のレディーを探しに行くの!笑」

「私も一緒に行く。そしてハリウッドに行こうよ!」

(次回に続く)