Spin-off 大学生編

Spin-off 大学生編

どーも、弟です。

初パタヤから数ヶ月後、再び兄と戻ってきたパタヤでの初日。

ほんの少しのタイ語を引っさげて、やはり向かうはWS。

どの店に入ろうか考えながらウロウロしていると『Fahrenheit』の店の前に、元気丸出しの自称インチキ大学生に遭遇。

見た目も悪くはなかったし性格もノリも良さそうだったのでとりあえず一緒に店内へ入り乾杯。

少しの会話とエロ接客を楽しんでいると、徐々にはじまる『一緒に帰る~♡』攻撃。

しかしこちらもまだ1軒目。こんなところで負けるわけにはいかんとインチキ大学生の色仕掛けを一蹴し退店。

その後、数軒バーを廻り『Happy』へ行ったとき、またしても兄が好みの子を見つけてしまい恋に落ちたと錯覚してしまった。

兄よ、毎度毎度ホント幸せなやつだ。

その間オレはというとお気に召す女の子を見つけることが出来なかったので、不覚にも最初に飲んだ『Fahrenheit』に戻りインチキ大学生を連れて帰ることに決めた。

無事にインチキ大学生を連れ出すことに成功し、4人で近くのバーへ。

ままならない会話とお酒にビリヤードを十分楽しんだあと、もう帰るのかと思いきや、なぜかイサーンディスコに立ち寄った。

当たり前だが我々オジサンはうまく音楽に乗れない。

途中、兄にアクシデントも起きた。

それでもお酒のチカラを借りてみんなでワイワイ盛り上がり、ようやくホテルへ帰ることとなった。

無事部屋へたどり着き、ベッドで横になると急に目がグルグルと回りだした。

おやおや、オレは酔っ払ってんのか?

そんなことを思ってる矢先にインチキ大学生が纏わりついてきた。

あちこちにキスをされ抵抗することも反撃することも出来ないまま、気がつきゃわたしはスッポンポン。よく見りゃ彼女もスッポンポン。

元気になったムスコも捕獲され、そのまま合体しそうな勢いだったので思わずオレはコンドーーーム!と叫んだ。

しかし彼女はマイペンライと微笑むだけだった。

いやいやいや、マイペンライじゃねーだろ!

どう考えたってマイマイペンライだろーが!

こんな得体の知れないインチキ大学生とナマチンチンなんてマジで無理なんですけどー、と思うも酩酊状態にあるオレは自力ではゴムを取りに行くことが出来ない。

いや、モーレツに頑張れば行けるかもしれない。

しかしそれはそれでかなり面倒くさい。

ナマか?ゴムか?大丈夫か?ヤバイか?

そんなしょーもないことをおそらく5秒も考えないうちにオレが出した答えは…

あー面倒だ。受け入れよう。

このインチキ大学生のすべてを受け入れましょう。

そう決断し覚悟を決めたオレはナマチンチンのまま合体した。

ほどなくしてオレ達は分離し、インチキ大学生はシャワーを浴びに、

オレは精根尽き果てベッドの上で横たわったままだった。

若干後悔の念に駆られながらウトウトしているオレの横に、帰り支度の終わったインチキ大学生が戻ってきた。

…そーか、帰るのか。

ならチップを渡さないとな。

あぁ、これでゆっくり眠れる。そんな安堵の気持ちが態度に出てしまったのかも。

脱ぎ捨てられていたズボンのポケットから財布を出し、約束していたチップを無造作に渡した。

次の瞬間、インチキ大学生がお金を床に叩きつけた。

何だ?何だ?どーしたんだ?

と思い彼女の顔を見るとモーレツに怒っているではないか。

そして涙を浮かべながら『◎$♪×△¥●&?#$!』…と何か言っている。

何を言っているのかはわからないが間違いなく文句を言っていることはわかる。

何だよ、面倒くせーなぁ…

いらねーならやらねーぞ。

そう思いながら散らばったお金を拾い、再び彼女に目をやると、今度は優しい口調で何か話しかけてきている。

さすがに全部は理解出来なかったがいくつかの知ってる単語を並べてみると、

あなたと一緒にいた時間はとても楽しかった。

ノーコンドームもあなただからだ。

なのにどうしてあなたは冷たく追い返そうとするの?

わたしは悲しい…

と、まぁこんな感じの言葉だった。

オレ自身は冷たくしたつもりはないし、急にそんなこと言われても…

と頭の中は『???』だったが、なにより早くお帰りいただきたかったので、とりあえず謝りながらギュッとハグをしてなだめる。

インチキ大学生は少しの笑みを浮かべながら部屋を後にし、オレはようやく安堵の眠りについた。

こうして2度目となるパタヤの初日は終わり、翌朝兄と合流し、昨夜の感想を聞かれたオレは、面倒くさいので『普通』とだけ答えておいた。